酉の市「大鷲神社」に参拝 [あらゆる祭りを楽しもう!]

     

来年のカレンダーや手帳が並び始め、ああ今年ももう残すところわずかになってきたなあ・・と思い始めると、各地で開かれる酉の市。
テレビのニュースで酉の市のニュースが流れると、「ああもう今年も酉の市ねえ」なんて言っていたが、そもそも私、酉の市に行ったことがないではないか。熊手がずらりと並ぶ様も見たことがない!
・・・ということで、行って参りました、酉の市。
今回は本命の大鷲神社へ。

text by 和田 朗

屋台の間を縫うように舞いながら財布の紐をゆるめっぱなしにしながら歩いてきたが、やはり酉の市のメイン、大鷲神社(おおとりじんじゃ)に向かわなくては。

通りをずんずんと歩いていくと、熊手の受納所が。

 
ベニヤで作られた大きな箱

ここに、去年の熊手を受納するんですな。

 
ちょっと覗いてみる

この時間帯だと、まだこの程度の熊手の入りだが、夕方ともなると熊手が溢れかえらんばかりだ。ベニヤの外に組まれた鉄パイプに器用に自分の熊手をくくりつけ、誇るようにして受納している人も居て、一年の役を終えた熊手といえど、そのインパクトはまだまだ現役。

 
ピンぼけすいません。

さて、この熊手受納所の先に、構えているのが大鷲神社。
決して大きな神社ではないけれど、こうして鳥居の回りに提灯を並べられていると、堂々とした趣。

 
どん。

 
どどん。

さて、ここで、前回にも載せた地図を再度見ていただきたい。

 
地図その2

左上にあるのが大鷲神社。
屋台はぐるりと青い線で示したのだが、大鷲神社に参拝しようと思ったら、屋台街から外れて赤い線で示した方へ並ばなくてはならない。これが、昼間だとなんとなく混沌ぐちゃぐちゃとした神社前の流れに身を任せてるとなんだかわからないうちに参拝できたりもするのだが、夕方5時の時点になると(昼の12時頃と、夜5時頃、二回足を運んだ)その列、百メートル以上。
更に遅くなると・・・・どうなるのやら、考えるだに恐ろしい。横浜の大鷲神社なら規模が小さいだろうとタカをくくっていてもこの有様だ。

 
綺麗

夜の神社は、提灯に灯りがついて更に美しく荘厳だ。

きりっと冷えた寒空にこの光景があまりにもよく合う。寒くなければならない気すらする。年の瀬を思うにふさわしい。

 
赤い線で示した行列を左手に歩いていくと、神社はこう見える。

「では、私も参拝を」

と思ったのだが、大変な人出でカメラを構え立ち止まると他の人に邪魔になってしょうがない。人の迷惑にならぬよう・・・というより自分を見失わないよう、頑張っていたらまともな写真など撮れなかった。
・・・・ということで。雰囲気は少々変わってしまうということは承知の上、後日(酉の市とは全く関係の無い日)、神社の内部の雰囲気を撮影にいったので、その様子で大変申し訳ないのだがご容赦願いたい。

 
急に雰囲気の違う写真ですみません。

こちらが、最後尾があったあたりからの写真。かろうじて大鷲神社が見えるかどうか・・。ここから、3列ぐらいでぐちゃっと並ぶ。


赤矢印が順路

百数メートル歩くと、鳥居脇の入口にたどり着く。ここから入って右手にある拝殿に向かう。当日はここがぐっちゃぐちゃの大混乱。たまさかに無法者などもいて阿鼻叫喚。
それが、いかにも行事の時の神社らしいといえばらしいわけだ。


とても熱心に参拝していらっしゃる方が

酉の市当日が嘘のよう(笑)。私、鈴しか見えなかったもの。くるくる翻弄されていたっけ。


到着

ではゆっくり参拝。


がらんがらん

「来年は、頑張って混雑真っ最中の参拝風景を撮影したいものです。お願いします。」

神社の参拝作法は「二拝二拍一拝」だけど、鈴ってどのタイミングで鳴らすんでしょうか。酉の市当日は、当然ここが最も混乱をきたすわけなので、我先にと手を伸ばして鈴を鳴らし(といっても、何本もの手が房を握っていることもある)「二拝二拍一拝」をしようとすると、人の波に流されてそれどころではなかった。友人達を見失わないようにアップアップする私の姿は、さながら激流に飲まれた熊の子供のようだった。

・・・さて。お参りも終わった。


パイプだけ取り残されているのがちょっと寂しい。

当日の様子に戻ろう。

屋台も見た、お参りも済ませた(人波に揉まれかろうじて鈴を鳴らしただけともいう)、あと外せないのは、やはり熊手を売っているところだ。

酉の市の詳しい歴史などは、神社などのサイトの正確な説明をご参照していただくとして、今現在、行われている概要を簡単に説明すると・・・
酉の市は、例年11月の酉の日に鷲神社で行われる祭礼で、一の酉、二の酉、年によっては三の酉まである。今年は11月11日が一の酉、23日が二の酉である。また三の酉まである年は火事が多いなどとも言われる。
縁起物として、米俵や小判を型取った物を飾った華々しい熊手を扱う露天が立ち並ぶ。熊手で福をかき集める、ということらしい。
また、熊手には決まった価格はなく、露天商との間で丁々発止のやりとりで価格を決めるのがよいとされる。熊手は年々大きいものにしていくのが望ましい・・。


なるほど。

毎年、テレビのニュースでわいわいと熊手を売り買いする様子が流されるのは、やはりこの様子がメインだから。

では、本来なら、一番先に回って熊手を買うべき熊手屋の露天が並ぶ辺りだが、一応メインイベントということで・・・・・・・・。次回にその華々しく美しい熊手達をご紹介。


乞うご期待


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