おいしくお米を炊きましょう [親から届いた野菜です]

     
両親は定年後、山に住んで二人で畑を耕す生活を送っています。
そして東京に住んでいる娘の私や親せきに、野菜や米の詰まったダンボールを送ってきます。その野菜などの品々をお伝えするこのコラム、今回はお米です。おいしく炊けるよう最大限努力いたします。

text by 堀江優子

米、重いよ!

ある日帰ると、ポストに入っていた「ご不在で荷物がお届けできなかった」旨の紙。
「家にいる時間が確定できないから、郵便局に取りに行くか」と思ったのが運のつき。取りに行った郵便局のおばちゃんに「重いけど大丈夫?」と言いながら渡されたのは、米の入った大きな袋。その重量15キロでした。
おっ重い!…15キロの米袋をかかえて郵便局から家までの距離、ン百メートルの長かったこと。
年のせいか翌々日、腕に筋肉痛が襲ってきたことは秘密です…。


米の入っている袋、これどこでもらえるんだろう?

赤子を抱くがごとく米袋をかかえます。重い…


一ヶ月前くらいに、両親から送ってもらった写真に、米を干している様子がありましたが、あの米がここに入っているわけですね。

  
両親が丹精込めて作った米です。

おいしいお米の炊き方

早速この米を炊いていきますが、みなさんはおいしいお米の炊き方、覚えていますでしょうか?調理実習などで習った方も、誰かに教えてもらったという方も再度その方法を確認してみましょう。
ただ、これはあくまでも一般的に言われているやり方で、一番正しい!と言うわけではありませんので、お試しいただいて、そうでもないな、と思ったら自分なりのおいしい炊き方を探求しましょう。

1.量を正確に測りましょう
計量カップなどで測る場合、山盛りに盛り、箸や手ですり切ります。ぴったりが大事です。

2.水はたっぷり入れてかき回し、すぐ捨てましょう
水を入れて1-2回かき回したら、その水はすぐに捨ててください。この動作はスピーディに行ってください。ヌカのでた水を長時間、米と触れさせないためです。米は匂いを吸収する性質があるそうで、最初のひとかきを10秒くらいで捨て切れば、臭いがつくのを防ぐことができます。

  
かき回したらすぐ捨てる!

3.研ぐ!リズミカルに押しつけるように!
水を捨てたら、全体を一回かき回し、手のひらをつかって、底面に押しつけるように押しつけて米を研ぎます。この動作を10回位、リズミカルに繰り返してください。そして水を入れてかき回し、すぐ水を捨てます。


リズミカルにかきまわして。

手のひらで押しつけるように!


4.とぎ汁が透明になる一歩手前位が理想
とぎ汁が透明になる一歩手前ぐらいまで2.3.の行程を繰り返しましょう。
あまり洗いすぎると栄養分が逃げてしまいますので、いい頃合いというのを探っていきましょう。
水の量は炊飯器の標準水量は米1に対して水1.2が主流といわれていますが、水の適量は、米の品種や新米・古米で変わるそうです。 新米は標準量もしくは少なめ(5%程度)、古米は少し多めがいいそうですよ。
水はできればミネラルウォーターを使いたいですね。
また、木炭を釜にいれると、ぬかやカルキなどの臭いの少ないおいしいご飯になるので、お試し下さい。

  
炊かれるのを待つ米よ。

5.吸水時間をとりましょう
寒い時期は2時間程度、暑い時期は30分程度の吸水時間をおいてから炊き始めましょう。
ただ、新米は給水時間を取る必要はありません。新米ですから!

6.蒸らしましょう
炊きあがったらすぐふたを開けてはいけません。ぐっと我慢の子です。そのまま15分程度蒸らしましょう。そうすればおいしいふっくらしたご飯が炊きあがります。

  
炊きあがり~。つやつやです。

7.ご飯をつぶさないよう切るように混ぜる 
炊きあがったら、しゃもじでご飯をつぶさないように、切るように混ぜます。また、上のご飯と下のご飯を入れ替えるように軽く混ぜてください。

  
切るように混ぜましょう。

炊きあがりました!おいしいご飯、それが日本の味ですよ。

  
おいしいご飯を食べましょう。

今回は一般的なご飯の炊き方をご紹介しましたが、品種によって炊き方もこだわるとだいぶ違うようですよ。
もちもちしたご飯ならコシヒカリ、ミルキークイーン、固めのご飯は秋田こまち、など特徴があるそうですので、お好みに合わせた品種を選んだ上でそれにあった炊き方で、おいしいご飯を探求していきましょう。


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