ロール白菜で旨みじゅわ~ [親から届いた野菜です]

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両親は定年後、二人で畑を耕す生活を送っています。
そして東京に住んでいる私や親せきに、野菜や米の詰まったダンボールを送ってきます。今回はロールキャベツならぬロール白菜をいただきます。

text by 堀江優子

冬はやはり白菜で…

だんだん気候も暖かくなり、過ごしやすい季節になってきましたが、まだまだ野菜の種を植えるには早いこの時期、両親が送ってくれる野菜は、白菜、しいたけ、お米など、やはり限られたものになっています。それでも段ボールの中の隙間を埋めるように、お菓子を織り交ぜてくれたりと、工夫して送ってくれることに感謝していますよ。先日届いた白菜は小ぶりでかわいらしいものでした。

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小ぶりの白菜。片手で持てます。

白菜と言えば私はすぐに鍋に使ってしまうのですが、今回はちょっと工夫してロールキャベツの要領で「ロール白菜」を作ってみることにしました。送ってくれた白菜が小ぶりなので、ロール白菜作りにはうってつけの大きさ。
味付けも和風にして白菜の味を楽しめるおいしいおかずのご紹介です。

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ロール白菜の材料です。

材料(2-3人前):
白菜 :6-8枚
豚挽き肉 :150g位
玉ねぎ :中くらい半分位
ねぎ :1本の半分位
たけのこ(水煮) :60-70g位
エリンギ(しいたけでも良い) :ひと株
しょうがのすりおろし :小さじ1杯分
▼調味料  
片栗粉・すり白ごま :大さじ1/2杯分
料理酒・しょうゆ・みりん :小さじ1杯分
砂糖・塩・こしょう :小さじ1/2杯分
▼だし  
だし汁 :200-300ml
粉末昆布茶 :大さじ1/2杯分
料理酒・しょうゆ・みりん :適量
  1. 野菜はすべてみじん切りにしておきます。
  2. 白菜の葉をラップでくるんで、レンジで2分程度加熱、しんなりさせ、冷やしておきます。
    水で冷やすと水っぽくなってしまうので、そのまま冷やしてください。

みじん切りの大きさに関しては結構いい加減な私です。食感が残って、なかなかいいのでは?と前向きに考えています。
だって玉ねぎをみじん切りにしていると、目にしみてしょうがないんですもの。玉ねぎは切る直前まで冷やしておくと目にしみにくいとか、包丁の切れ味がいい方が目にしみない、というのは聞いたことがあるのですが、みじん切りにすると、どうやったって目にしみますね。でも玉ねぎは大好きですので、みじん切りにすることもやぶさかではないのです。

みじん切りにした食材と調味料を混ぜ、そこにひき肉を加えて粘りが出るまでよく混ぜます。

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よく混ぜて粘りを出しましょう。まとまりやすくなります。

このタネはハンバーグや肉団子の材料にもなるので、多めに作って冷凍しておくといいですよ。

白菜を1枚ずつ広げ、ロールキャベツと同じ要領で挽き肉を巻いていきます。
大きい白菜の葉っぱの場合、芯が厚すぎることがあります。そんなときは芯の方を厚みを半分にするようにそぎ切りしてください。そいだ芯はみじん切りにしてタネに混ぜてしまいましょう。
巻いていくときは芯のほうを手前におき、一巻きしたら、横のはみでた葉で両端を閉じるようにし、最後にもう一巻きして閉じてください。
もし煮崩れなどが心配なようでしたら、白菜の先の部分をつまようじで閉じておくと万全です。

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くるくると巻いて…
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両端をおさめてもう一巻き。

巻いたらお鍋にびしっと並べていくのですが、隙間の無いように詰めて並べます。煮崩れしないようにです。隙間ができるようだったらそこに適当に切った野菜を入れておくと、一緒に付け合わせも作れて一石二鳥です。

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煮崩れしないように詰めていきます。

ここにひたひたになるようにだし汁と昆布茶をいれ、しょうゆ、みりん、料理酒を回しいれます。ネギの青い部分があれば一緒に入れて弱火で煮ていきます。まんべんなくだし汁を回すことができるように落とし蓋を忘れずに。

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おいしくなーれ。
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落とし蓋をします。おいしくなーれ。


ことこと煮込んで20~30分。ロール白菜の完成でーす。

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白菜がとろけそうです。いろどりにみつばを乗せて。

まあ、おいしいのは当然だけどね、というようなおいしさ。自分で作っておいて言うのもアレですが、おだしの利いた旨みたっぷりのひき肉に、甘味のあるとろけそうな白菜が巻いてあるのですよ。そりゃあもう、うまいですよ!
もうそろそろ白菜の旬も過ぎてしまいますが、寒いうちにぜひお試しくださいませ。

さて、今回がこの連載コラムの最終回です。普段、両親と会話することのほとんどない私です。この連載があったおかげで随分会話ができました。野菜を送ってもらって家計を助けていただいたので親孝行とは到底言えませんが、嫁入り前に多少なりともコミュニケーションがとれて少しは親孝行ができたでしょうか。できていたのならばとても嬉しいです。
最後にこの連載の機会を与えてくださったSo-net季節情報編集部の皆様、記事を作成するにあたりご協力いただいた方々、このコラムをご覧の方々に感謝の気持ちをささげます。ありがとうございました。またいつかどこかでお会いできることを願いながら。


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