高尾山そばツアー その1 [とろろそばが出来るまで]

     

前回、前々回と、本題の「とろろそば」から離れていたこのブログ。決して忘れていたわけではありません。そろそろ初心に戻ってみます。リハビリも終わったことですしね。

とろろそばを志す者が必ず行くべき場所があります。ここ数年、この時期に行なわれる「とろろそば」がメインのイベントがあるのです。

text by 小川 恭

毎年、この時期になると目にする広告がある。
それがこちら。


とろろそばオンパレード

私は地下鉄の都営新宿線をよく使うのだが、その車内や駅構内にばしばし貼られる。
会社帰りの空きっ腹のときに見たりなんかすると、満員電車の中だろうがおかまいなしに腹が鳴る。

そんな罪なこのポスターは、京王線が主催している「高尾山の冬そば」キャンペーンというやつだ。都営新宿線は京王線への乗り入れをしているので、私がよく目にしたのはそのためである。

確かこのキャンペーンが始まったのは4、5年前だったと思う。私もこのポスターを見て初めて知ったのだが、とろろそばは高尾山の名物なんだそうだ。

高尾山薬王院への参拝客も多く訪れるこの山で、登山に疲れたお客さんに滋養あふれるとろろを消化の良いそばと合わせてふるまったのが、とろろそばの始まりとのこと。

ふもとから山頂まで、キャンペーンに参加し、そばを提供しているお店のその数、なんと21軒!
ひとくちにとろろそばと言っても、それぞれ個性あるそばで迎えてくれる。

このキャンペーン期間中は、クーポン券を持って行けば100円引きでお得に食べられるほか、いろいろとイベントも催されるらしい(詳しくは公式のホームページをご参照下さい)。

・・・なんでこんなにパワープッシュしているのか、自分でも分からなくなってきた。

やはり自分でとろろそばを作りたいんだーとアレコレやっているので、自然と「とろろそば」という単語に敏感になっている。
そして何よりこのポスターが食欲をそそるのである。
そば食いてぇ、という気持ちにさせるのである。

今年のキャンペーン開始は1月26日。
それに先駆けて、ちょっと高尾山まで行ってきました。

そばツアー開始

東京の海側から山側へ。
車なら高速で2時間ほど。電車だと新宿から最短47分で来られる。
よくよく考えると、ちゃんと高尾山に登るのは小学校の遠足以来だ。


高尾山口

外に出ると、やっぱり寒い。さすが今夜は雪が降ると天気予報が言うだけある。
しかし、朝食を抜いてきたお腹は、はやく美味いそばをよこせと鳴いている。

駅前の大きな案内板を見て、いざそばツアーへ。


レッツゴー

駅からほどなくして現れる、高尾山の表参道をきょろきょろしながら歩くと、おそば屋があるわあるわ。さすが、21軒のそば処を有する高尾山である。

その中でまず1軒目に選んだのはこちら。


つたやさんです

表参道に入ってすぐにあるお店。同行してくれた友人が、今日のそばツアーのことを知人に話したらここの名前が出てきたそうである。名前だけ聞くとビデオやらCDやらのレンタルショップのようだが、一体どんなおそばなのか。


なかなかのにぎわい

私たちの後ろの席では、そばを肴におじさま達が一杯やっていた。昼間っからのお酒がうらやましいが、いかんせん空きっ腹だし、このあと千鳥足でそば屋を巡るわけにもいかなかったので自粛。

最初のお店ということもあり、同行者と私含め3人、全員1杯ずつ頼む。
あたたかいとろろそばと、冷たいざるとろろそば、それから季節のおそばのしぎ焼きそば。

注文からまもなく、おそばが運ばれてきた。


友人1が頼んだざるとろろそば¥950也

あらかじめそばつゆにとろろが混ぜ込んであるタイプ。そばの幅はちょっと太め。
ひとくちもらうと、つゆは少し甘めで、だしのコクがよーく出ている。冷たく引き締まったそばは歯ごたえも良い。
友人は「あたしコレ飲める!」とつゆだけでごくごく飲んでいた。


私の頼んだ温かいとろろそば¥900也

とてもシンプルでザ☆王道という感じの見た目。だしと青のりの香りによだれもたれます。そばがあたたかいので歯ごたえも冷たいそばより少し柔らかく、やさしい味。


友人2が頼んだしぎ焼きそば¥900也

茄子の揚げ焼き?がトッピングされたこのおそば。これもひとくち。揚げた野菜ってなんでこんなに美味しいんでしょう。だしに油のコクが加わり、また違う風味になっている。

どのおそばも大正解。はらぺこな上に少し小ぶりのどんぶりだったので、あっというまに完食。そのときは夢中だったので気付かなかったが、友人2(男)よりも早かった。女性として何かを捨てていないことを祈る。


ごちそうさまでした

これからまだ回ります。
ああ、写真を見るとまた腹の虫が騒ぐ・・・


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